日本機械工具工業会

平成24年度 日本機械工具工業会賞

業界功労賞
故、森 清   氏 富士精工株式会社

功績の内容

氏は、昭和33年富士精工株式会社を設立、昭和51年に当会に入会。入会前の昭和43年、当会主催の第2回欧米視察団に参加、世界最先端の自動車、工作機械、工具メーカを視察、「やがて日本でも刃先交換工具の時代が来る」ことを実感され改めて技術開発の重要性を確信され、会員企業の集まりなどで常に話されるなど、後の協会主要事業である技術交流(発表)会の設立に繋げられた。
昭和54年理事に就任、会員企業増加のため、主に超硬合金加工メーカや中部地区の企業を中心に積極的に勧誘された。その後、平成3年当会の基本理念である全員参加を体現した地区懇活動では、中部地区担当常任理事として創設時から年8回(現在7回)開催の会合を主導され、会合の内容は毎回、自動車、工作機械産業を中心に国内外の設備投資の状況や今後の展望等幅広い経済界の人脈からの生きた情報を発信された。ソフトボール大会では始球式から賞品の授与まで終日観戦され、中部地区の会員従業員の間でもその人柄は敬愛されるなど、当会の基本理念である技術の振興と全員参加の具体化に著しく貢献された。
また、日刊工業新聞社の『名古屋産業人クラブ』副会長をはじめ多くの要職を務められる等、中部地区の産官学の交流にも幅広く尽力された。