平成28年度 日本機械工具工業会賞
業界功労賞
故 大沢 輝秀 氏 | オーエスジー株式会社 |
功績の内容
氏は、平成5年5月日本工具工業会常任理事に就任以来、理事長1期2年、副理事長2期4年、常任理事・理事4期8年と合わせて14年に亘って日本工具工業会の役員を務められた。常任理事時代は、27年間と永きに亘って理事長を務められた大和田元理事長退任後、工具業界の経験がまったく無かった小柳理事長の体制をサポートされた。
平成11年5月には副理事長に就任、1期2年務められた後、平成13年5月には日本工具工業会の第7代理事長に就任された。氏の国際感覚あふれる知見・経験を生かされ、工業会の国際化推進、環境委員会の設立、賛助会員制度の導入など、数多くの実績を残された。
なお、WCTC(世界切削工具会議)開催のきっかけは、氏に米国切削工具協会から話が持ち掛けられたものであり、日本の工具業界が世界に発信していくべき場であるとの氏の思いから、第1回目からの参加が決定したものである。
倉阪 克秀 氏 | 住友電気工業株式会社 |
功績の内容
氏は、平成21年6月理事長に就任。当時は前年9月の米国リーマン・ショックに端を発した世界同時不況化にあり、会員の負担軽減のため、「未曽有の不況化における緊急避難的措置並びに負担金10%削減」という方針のもと、協会の事業やコストの見直しを推し進められた。
一方、協会運営の基本である全員参加の理念に則り、各委員会、各地区会員懇談会を充実させるとともに、技術開発の重要性を訴え、技術交流(発表)会、『技術功績賞』の拡充や表彰制度の実施と内外への広報、ISO13399会合への積極的な参加と当該規格の各国の現状調査及び国内での講習会の実施、平成25年日本開催の世界切削工具会議(WCTC)の準備をはじめとした国際化への対応、環境への取り組み強化、環境調和製品の拡大奨励、製品素材別GHS対応SDSの更新と英訳版の発行、特許委員会への模造品問題の提起、など協会運営の活性化や国際化、環境や模造品問題への対応に取り組まれた。
また、経済産業省再委託事業である資源循環推進調査委託「3Rシステム化可能性調査事業超硬工具のスクラップの回収促進事業」について、資材委員会に研究会を立上げ、資源循環型社会構築に希少資源再利用の立場から尽力された。