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環境委員会

プラスチック製ケースに関する環境対応方針

近年、環境問題への対応がますます重要視される中、気候変動や海洋プラスチックごみ問題、さらには各国の廃棄物輸入規制の強化が世界的な課題となっています。
日本機械工具工業会(JTA)に加盟する企業は、環境負荷の低減を重要な課題として捉えています。特に工具の収納に使用される工具ケースの素材や設計について見直しを進めており、この度、その対応方針として環境対応方針を策定しました。本方針の下、工具ケースに対する環境負荷低減を推進し、持続可能な社会の実現を目指してまいります。


1.日本政府の動き

日本政府は 2019 年 5 月に「プラスチック資源循環戦略」を策定し、3R(リデュース・リユース・リサイクル) +Renewable (再生可能資源の活用)の基本原則を掲げるとともに、以下に示すように 6 つのマイルストーンを設定しました。
6 つのマイルストーン
(出典:「プラスチック資源循環戦略」経済産業省・環境省)
<リデュース>
①2030 年までにワンウェイプラスチックを累積 25%排出抑制
<リユース・リサイクル>
②2025 年までにリユース・リサイクル可能なデザインに
③2030 年までに容器包装の6割をリユース・リサイクル
④2035 年までに使用済プラスチックを 100%リユース・リサイクル等により有効利用
<再生利用・バイオマスプラスチック>
⑤2030 年までに再生利用を倍増
⑥2030 年までにバイオマスプラスチックを約 200 万トン導入


2.日本機械工具工業会(JTA)の環境対応方針

日本機械工具工業会(JTA)では、日本政府の「プラスチック資源循環戦略」の方針を踏まえ、以下の 4 つの視点に基づいて工具ケースの環境負荷低減を推進します。
・リデュース(Reduce)
 ・工具ケースの軽量化を図ることで、製造時における原材料の使用量を減らし、輸送時の燃料消費を抑える。
 ・石油由来のプラスチックに依存せず、紙や木材などの代替素材の導入を検討する。
 ・設計の最適化により、少ない素材で強度や機能性を確保できる構造を開発する。
・リユース(Reuse)
 ・工具ケースを繰り返し使用することで廃棄物の発生を抑える。
・リサイクル(Recycle)
 ・再生プラスチックの活用を推進し、新たな資源の使用を抑える。
 ・分解・分別のしやすい設計を導入し、廃棄後のリサイクル効率を向上させる。
 ・単一素材化を進めることで、リサイクル時の分別作業を簡素化し、再利用の可能性を高める。
・リニューアブル(Renewable)
 ・バイオマスプラスチックなどの天然由来の素材を活用することで、限りある石油資源の消費を減らし、
  カーボンニュートラルに貢献する。
 ・再生利用が容易な素材を優先的に採用し、廃棄後の環境負荷を最小限に抑える。


3.今後の取り組み

日本機械工具工業会(JTA)では、会員企業とともに、工具ケースの環境負荷低減に向けた継続的な取り組みを通じて、持続可能な社会の実現に寄与してまいります。具体的には、以下の活動を推進していく予定です。
 ・環境対応に関する最新技術の情報収集と共有を行い、会員企業が適切な対応を行えるよう支援する。
 ・工具ケースの環境配慮設計に関するガイドラインを策定し、業界全体での取り組みを推進する。
 ・日本政府の「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」や環境省・経済産業省の指針を踏まえ、
  適切な対応を行う。
 ・海外の先進事例を参考にしながら、国内外の工具メーカーと連携し、環境負荷低減のための新たな技術開発を進める。  ・エンドユーザーに対しても環境負荷低減に関する意識啓発活動を行い、環境に配慮した工具ケースの選択を促す。










日本機械工具工業会

〒101-0041 東京都千代田区神田須田町2-25
GYB秋葉原12階
TEL:03-3526-6200 03-3526-6301
E-mail:info(a)jta-tool.jp



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